トイレ |
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トイレの話 |
トイレの状況 |
| 僕は山の手の23区に住んでいるが、今から約45年前は東京山の手の23区でも汲み取り式のトイレが多かった、と聞いている。事実僕の家でも汲み取り式のトイレであった。 この頃は僕の家の後ろが田んぼで、ずーっと広がっていた。梅雨の頃はカエルがゲロゲロ鳴いてうるさかったし、秋になると黄金の稲穂にめがけてスズメが大群になって飛んでいた。僕はその頃昆虫採集に夢中になっていて、ギンヤンマやオニヤンマあるいは赤とんぼなどを追っかけていた。 1960年代に入ると水洗トイレが一気に増えていった。水洗トイレは近代化の象徴でもある。 2000年度末現在、東京都の下水道普及率は97%で、まずほとんどが水洗トイレである。最近はウオッシャー付きのトイレがはやっていて、特に痔もちの人には好評であるが、これに慣れてしまうと中国、上海に行って苦労する。おしりの皮がヤワになっているからだ。 しかしこの頃友人からの評判を聞くにつけ、ウオッシャー付きのトイレに変えようとも思っている。 上海市の公衆トイレは、基本的には小便が無料で、大便が有料になっているのものが多い。入り口におばさんが座っており、前払いでないと入らしてもらえない。小便だよ、といってタダで入らしてもらう。しかし古い集合住宅にある公衆トイレは依然として昔のままなのが多い。で、歩いているとにおいでトイレがすぐ近くにあるんだなとすぐわかる。 トイレ事情の写真を掲載しても良いのだけれども、なにかこのページが臭ってくるような気がするので、綺麗な写真で勘弁してもらう。 昔から家屋の建築構造上、一般家庭でもトイレを設置している家は少なかった。この場合、使われていたのは持ち運びのできる簡易トイレの馬桶(マートン)といわれるもので、いわば簡易おまるである。
下町に行けば今もおばさんが素手で柄付きタワシの柄を持って洗っているのを見ることができる。見たところ馬桶はプラスチック製が多い。僕なんか下町を散策していると、馬桶を洗っている水が跳ねて服につきそうになったことがたびたびあった。 タワシから飛び散ったり、下水道にジャーッと流しているのが跳ねたりするので、よそ見をして歩いてはいけない。ちゃんとトイレや専用の汚水槽に流している人は良いのだけれど、雨水も一緒に流す排水口にジャーッと流しているのだから要注意である。うす黄色い液が道に残されていることもある。 ところで洗った手はちゃんと石鹸で洗っているのだろうか。気になるところである。トイレ内にも手を洗う蛇口が無いところも多い。 また専用の清掃人が糞尿を集めているのを見たことがあるが、やはりおばさんやおじさんが洗っているのが目に付いた。毎日排泄する家族の便をタワシで洗うのは辛いと思うのだが、慣れてしまえばなんとも無いのかもしれない。ところで僕も一度馬桶でうんちを試みてみたいところではある。
郊外区の農村のトイレは中国定評のあるもので、跨いでうんちをしようと思っても出なくなるほどだ。もっともこういう場所でするのは差し迫った生理的欲求が勝っているのであるが、野糞の方がズッーとましだ。 |
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