ホテル

ホテル小話

ホテル小話

ホテル事情

  東京で旅館やホテルを利用することは殆ど無いが、一度最終電車に乗り遅れ新宿のカプセルホテルに泊まったことがあった。

 ホテル内は帰りそびれたサラリーマンで混雑していた。カプセルの中は清潔ではあったが、狭く圧迫感があった。慣れればこれまた自分の空間が確保できたと落ち着くかもしれない。

 カプセルの中で横になり地震や火事の時は丸焼けだと思っているうちに、疲れた為かいつの間にか眠っていた。

 近年自分に対してのご褒美と称して都内のホテルに宿泊し、エステとか食事とか普段とは違った過ごし方をすることもはやっている。また日曜日の宿泊費が安くなっているところも多いので、ねらい目ともなっている。

 上海の旅館は場所によっては泊まれるが、一般的には外国人は泊まれないことになっている。地方から来る行商人や服務員等が利用するらしい。清潔とは言いがたく、治安が悪く荷物が盗まれることも多いとか。

 招待所はその所属する機関の紹介があればOKであり、また無くてもホテル形式でOKのところもある。

 外国人は普通3つ星以上のホテルが推奨されているが、1つ星でも泊まれる。僕は上海を散策しながら安そうなホテルがあると1泊の値段を聞き、パンフレットや名刺を貰い次回来る時の参考としている。

 以前100元のホテルを見つけ、次の上海旅行の時に重い荷物を持ってやっとフロントに着き、お願いしたところ、外国人は市当局により宿泊許可されてない、と言われがっかりしたことがあった。

 前回、値段を聞いた時外国人に見えなかったのか、あるいは中国人に見られたのか。で、また歩いて探すのもかったるいので、この近くにないかと教えてもらい、これまた安いホテルを教えてもらった。こぎれいで清潔なホテルであった。

 インターネットには出ていないけどこういうホテルは上海には結構多い。足で探す理由がここにある。それ以来安そうなホテルがあれば、外国人も宿泊できますか、と聞くことにしている。

 けれども、安いのは良いが、安いなりに欠点もある。クーラーの音が大きく、人によっては気にかかるかもしれない。また壁が薄く隣の音や宿泊客の声が聞こえやすいホテルもあった。しかし幸運というべきか、治安については不安を感じたことは無かった。

 僕はカメラなどの貴重品が多いので、いわゆるドミトリーは利用しなかった。また最近良く目にするチェーン店形式のエコノミーホテルも安いけれども利用しなかった。



 一度泊まってみようかなと思ってフロントに行ってお願いしたが、若い人に人気があるせいか満室であった。清潔で近代的であるが事務的な印象を受けた。僕はもっと中国的なところがおもしろいと思う。

 以前、上海駅近くのホテルで日本人が殺されたというニュースがあって、好奇心からそのホテルを突き止め、宿泊したことがあった。ノックで不意にドアを開けたらしい。3ツ星クラスの大きいホテルであって、強盗に殺されるような治安の悪さを感じさせなかった。

 要するに不意にドアを開けてしまう自己セキュリティの弱さがあったんだろう。とはいえ僕も不用意にドアを開けたケースがあった。チェックインし、フロントで鍵をもらい部屋でくつろいだ後、さて外出しようかなという時に、ノックする人がいた。「誰?」、と聞いたところ、「服務員。」、という答えが返ってきた。

 覗き窓から見ても服務員と判断できず、不意に開けてしまったことがある。実際、服務員であって、何の用と思ったら、外出する時は電気を消してくれ、とのことであった。こんなことで、と今もって不思議である。中を窺おうとしていたのか。

 オートシャットオフが無い安ホテルのケースであったが、強盗が服務員と偽ったらどうしようもない事になる。

 今は殆どオートシャットオフになっているが、上級のホテルにはロビーに係員が立っていて、ホテルに出入りする人をチェックしている。だから安ホテルは自己安全を強化しないといけない。
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